銀歯が痛い!痛み方・期間別対処法を徹底解説!

虫歯治療で銀歯を入れても、期間が経過して歯が痛み出すことがあります。銀歯を入れてすぐに痛いと感じるケースもありますし、数ヶ月経って痛みが発生することもあります。ものを噛めないほどの強い痛みが発生する場合は緊急性があり、事態は深刻です。このように、治療した銀歯が痛む場合、何が原因になっているのかが問題になりますが、銀歯が痛む理由は、治療後痛みが始まるまでの期間によっても異なります。そこで今回は、銀歯の痛み方別対処法と、治療後の期間ごとに原因と治療方法を解説します。

銀歯が痛い!痛み方別の対処法

ひと言で銀歯が痛いと言っても、その症状はさまざまです。痛みの種類によってもとるべき対処方法が異なるので、以下では銀歯の痛みの種類別に、対処方法をご紹介します。

噛めないほどの痛み

銀歯を入れたとき、ものを噛めないほどの痛みが起こることがあります。痛みが起こったのが治療直後の場合には、かみ合わせが合っていない可能性があります。銀歯が高くなっていると、それが食事の度にあたってしまい、強い痛みを感じます。この場合には銀歯を入れた歯科医院に行き、かみ合わせを調整する必要があります。また、虫歯が進行していることが原因になっている場合もあります。いったん虫歯治療をして銀歯を入れても、期間が経過すると銀歯の下で虫歯が進行してしまい、虫歯がうずき出してものが噛めないほどの痛みが発生します。こうした場合、早めに歯科医院に行き銀歯を外して虫歯治療しなければなりません。歯の神経に炎症が起こった場合にも痛みが起こります。虫歯になると、細菌感染するので神経の部分に炎症が発生してしまいますが、虫歯が深い場合、治療をしても神経の炎症が治まらないケースがあります。この場合には、再度受診して神経を取ってもらって根管治療をする必要があります。

しみるような痛み

次に、銀歯を詰めた箇所にしみるような痛みが発生するケースの対処方法をご紹介します。しみるような痛みは、銀歯を入れた直後に起こることがよくあります。虫歯を削ったり銀歯を詰めたりしたことにより、歯の神経が刺激を受けて過敏になってしまうことが原因です。また、銀歯は金属なので、熱が伝わりやすいこともしみる原因になります。この場合には、徐々に慣らしていけば神経過敏が治まって痛みが引いていくので、治療後1~2週間くらいは、冷たいものや熱いもの、固すぎるものなどを控えて、様子を見るようにしましょう。

銀歯だけでなく周りの歯も痛む

次に、銀歯だけではなく周りの歯も傷む場合の対処方法を見てみましょう。この場合、銀歯と隣の歯の境目がすり減ったり欠けたりして隙間ができて、虫歯になっている可能性があります。隙間ができていなくても、銀歯の周りの歯は虫歯になりやすいので、早めに歯科医院を受診して治療してもらわなければなりません。治療後相当な期間が経過している場合、神経にまで虫歯が達していることもあるので注意が必要です。次に、歯周病や加齢等が原因で、銀歯を入れた歯の根元がやせて知覚過敏になっている可能性もあります。この場合にも、銀歯そのものだけではなく根元などの周囲も痛みますが、歯科医院に行って、知覚過敏用の薬を塗ってもらうことで症状が和らぎます。

歯茎の腫れを伴う痛み

歯茎の腫れを伴う痛み_その他

銀歯が痛む場合、その歯だけではなく歯茎が腫れて痛むケースがあります。この場合、まずは歯周炎、歯肉炎を疑いましょう。歯周病が進行すると、歯の根元が下がってしみたり痛んだりします。この場合には、歯周病の治療が必要ですし、歯周病の進行を防ぐことも重要なので、歯科医院で治療を受けましょう。銀歯の周りの歯肉が炎症を起こして銀歯を入れた歯が浮いてしまい、咬み合わせ時に痛みが発生することもありますが、この場合にも、歯科医院に行って歯肉の炎症の治療と咬み合わせの調整を受けると改善されます。

どのくらいの期間が経過している?

銀歯の痛みの原因は、銀歯治療後の期間によって異なります。以下で、期間別の痛みの原因を見てみましょう。

数日前の治療
この場合、銀歯が知覚過敏になっている可能性が高いです。歯を削ったり乾燥させたり銀歯を入れたりしたことで、神経が過敏になっているために痛みが発生したり、しみることがあります。銀歯の熱伝導性が高いため、慣れない神経が熱いものや冷たいものに反応することもあります。

数ヶ月前の治療
銀歯の治療が数ヶ月前の場合、銀歯やその周囲の歯が知覚過敏になっている可能性があります。また、隣の歯が虫歯になっている場合にも、銀歯の痛みであるように感じることもあります。虫歯治療の際、ぎりぎりで神経を残したケースでは、神経が耐えきれなくなって痛みが起こってくることもありますが、この場合には、神経を取ることも考えなければなりません。

数年前の治療
銀歯治療が数年前の場合には、銀歯の下で虫歯が進行している可能性が高いです。いったん虫歯治療をしても、時間が経過すると銀歯の下の歯が虫歯にかかって症状が進行していくことがあります。そうすると、一定以上悪化した時点で痛みが起こりますが、この場合、かなり進行が進んでいて神経を取らなければならないケースも多いです。さらに、歯ぎしりをする癖がある場合、歯ぎしりによる刺激が原因で銀歯の下の歯が削れてきて痛みが起こることがありますし、かみ合わせが強すぎて銀歯の周りの歯にひびが入ったり欠けたりした場合にも痛みが発生します。

銀歯は今どんな状態?

銀歯に痛みがあるときは、銀歯がどのような状態なのかをチェックしましょう。

治療直後と変わらない
銀歯の状態が治療直後と変わらない場合には、銀歯の状態としては特に問題がないので、そのまま触らず歯科医院の予約を取って受診しましょう。そうすれば、痛みやしみる原因を特定して治療を受けることができます。

ぐらぐらしている
銀歯がぐらぐらしている場合には、根元が膿んでいたり、膿んでいるだけではなく歯が割れていたりする可能性もあります。また、仮止めがゆるんでいることも考えられます。この場合、放っておくと歯の温存ができなくなってしまうおそれもあるので、早めに歯科医師に状態を告げて治療をしてもらうようにしましょう。

外れている
銀歯が外れた場合、無理矢理戻そうとしてはいけません。銀歯がなくても1~2週間程度なら虫歯が進行することはないので、過剰に心配する必要はありません。取れた銀歯は容器に入れて保存し、治療の際に歯科医院に持参しましょう。治療までの間は熱いものや冷たいものを避け、外れてしまった歯の方で噛まないようにしましょう。

臭気がある
銀歯から臭気がする場合、きちんと磨けておらず汚れが溜まっている可能性があります。歯肉炎や歯周病になっている可能性もありますので、早めに歯科医院を受診して適切な治療を受ける必要があります。

銀歯の痛みを放っておくとどうなるのか

銀歯の痛みを放っておくとどうなるのか_その他

銀歯が痛いのに放っておくと、どのような危険があるのかを説明します。痛みが治療後すぐの場合には、神経が過敏になっているだけである可能性が高いので、さほど気にする必要はありません。1~2週間もすれば痛みが収まることが多いです。これに対し、銀歯治療後数ヶ月、数年が経過している場合、銀歯を被せている歯や周囲の歯が虫歯になっている可能性があります。この場合、放っておくと虫歯がどんどん進行して、神経に到達して強い痛みが起こります。神経を取らないといけませんが、それもせずに放置すると、顎にまで膿が溜まって歯茎が腫れ、口を開くことすら困難になったり食べ物も飲み込めなくなったりすることもあります。さらに、歯の根の先から細菌が入って副鼻腔炎になり、頭痛や目の周囲の痛み、口臭などが発生することもあります。奥歯が痛む場合、すぐに対処をしないと、噛み合わせの形が変わり顎関節症になることもあり、耳鳴りや顔の形の変形が起こることもあります。このように、銀歯の痛みを放置していると、大変なことになってしまうので、そのようなことのないよう早期に歯科医院で適切な治療を受けることが重要です。

銀歯が痛む原因は、痛みが始まった期間や痛みの種類、銀歯の状態によってさまざまです。素人判断では取り返しのつかないことになってしまうこともあるので、まずは歯科医院を受診するようにしましょう。

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