残念ながら、日々の歯磨きだけで、完全に虫歯を予防することはできないと言われています。最近では自宅でできるさまざまなお口ケアグッズが出ています。歯ブラシだけでは落ちにくい汚れも、そんなグッズを使えばバッチリ!定番グッズから、最新のアイテムまで、まずは色々試してみましょう。今回は最近の人気アイテムの中から、虫歯予防の効果が高いと評判のグッズをいくつかご紹介します。
スイッチを入れるだけ、自動振動で磨いてくれる電動歯ブラシ。細かな振動で歯茎のマッサージができるため、虫歯だけでなく歯周病予防にも効果があります。さらに、振動による水流で歯と歯の間の歯石(プラーク)を洗い流してくれます。最新の超音波ブラシは、ヘッド部分が1秒間に160万~200万Hzもの超音波によって振動し、プラークを流して細菌がつきにくい歯にしてくれます。ちょっと高価ですが、仕上がりはまさにツルツル。粘度の高い細菌も除去できる超音波歯ブラシは、虫歯予防の基本アイテムとして最適です。デイリーケアにはもちろん、普通の歯ブラシで磨いた後の仕上げ磨きに超音波歯ブラシを利用する方も増えているそうです。
虫歯の約90%は、歯と歯の間に残った食べカスや歯垢が原因で発生します。 そしてこの隙間の汚れは歯ブラシだけではなかなか落としきれません。そんな歯磨きだけでは取れない汚れを落とすのが、デンタルフロスと呼ばれる細い糸。歯ブラシのみでは約60%しか取れない歯垢が、デンタルフロスを併用することで約80%まで落とせると言われています。実際に使ってみると、歯磨きをした後でもびっくりするほど汚れが取れます。歯医者さん初心者におすすめなのは歯と歯の間を滑らかに滑って入る「ワックス付き」のデンタルフロスです。ドラッグストアや歯医者さんなどで購入できます。ほかにも香り付きのものなどさまざまなタイプがあり、いずれも300~600円くらいです。さらにもっと徹底的に歯垢を取りたい。歯と歯の間の隙間が広くなって食べカスがつまりやすくなったという方には歯間ブラシがおすすめ。歯と歯肉の間の汚れをとる歯間ブラシは、虫歯だけでなく、歯周病の予防にも最適です。
歯科検診や歯医者さんでフッ素コーティングをした経験がある方も多いでしょう。フッ素は虫歯菌の活動を抑え、歯のエナメル質の強化(再石灰化)を促進する効果があります。少し粘度のあるフッ素ジェルを使って、歯になるべく長い時間フッ素をとどめておくと効果的です。日頃のフッ素ジェルと、歯医者さんでのフッ素コーティングとを組み合わせて使用することで、虫歯予防・初期虫歯の進行を防ぐのに効果的です。何より、フッ素は自然に存在する物質で、人体への影響も少ないと言われています。そのため、まだ歯磨きがきちんとできないお子様にもおすすめです。
外出先への持ち運びに便利な、スティック状の歯ブラシも登場しています。汚れを吸着させる成分を染み込ませた綿棒タイプなので、かさばらず荷物になりません。出かける際にわざわざ歯ブラシセットを持ち歩かなくても、簡単・気軽に歯の汚れを落とし、キレイに保てます。口がゆすげない、歯を磨く時間がない時にピッタリのお口ケアグッズです。
虫歯を予防するグッズの1つとして普及が進んでいるのが、空気と水の噴射により口内を清掃する機械、エアーフロスです。歯医者さんで歯を治療する前や検診をする際、歯の汚れを落とすために「シューッ!」と水分を含んだ空気をかけられますよね。あの専門器具の一般家庭用として開発されたものが「エアーフロス」と呼ばれるアイテム。ノズルから細くて高圧力のジェット水流を噴射し、歯の表面についたしつこい汚れや、歯ブラシでは届かない狭い隙間に挟まった食べカスを押し流すので、虫歯の予防にも効果的。歯列矯正をつけている方の歯磨き補助にもピッタリです。
使用後の歯ブラシには、虫歯菌や歯周病が大量に付着しており、水ですすぐだけでは完全に落としきれません。携帯用の歯ブラシセットなどは、使用後に歯ブラシケースに入れるため、さらに細菌が繁殖している可能性があります。その歯ブラシで歯を磨いても、清潔になったとは感じないでしょう。そこでおすすめなのが、歯ブラシに付着した細菌を紫外線で除菌してくれる「歯ブラシ除菌器」。歯ブラシを除菌器にセットすると、紫外線を照射して歯ブラシの毛先を殺菌します。家庭用のほか、携帯用の除菌器も発売されています。今使っている歯ブラシケースから「除菌器」に変えるのも良いかもしれません。
お口のケアはエチケットのひとつです。おすすめのケアグッズを紹介しましたが、これらはほんの一部。ほかにもさまざまな種類があります。父の日も近いので、日頃の感謝の気持ちを込めて、お口ケアグッズをプレゼントしてみてはいかがでしょうか?
デンタル・コンシェルジュは、全国の歯科医院からあなたに合った歯科医院を検索できるポータルサイトです。