UPDATE : 2016/07/05
子供が小学校に入るくらいまでは、ママやパパが歯磨きをサポートして虫歯を予防しているかと思います。「歯磨きはいつから始めればいいの?」「一日何回磨けばいいの?」「子供が歯磨きを嫌がったら?」など、子供の歯磨きについて気を付けたいポイントをまとめました。
赤ちゃんの下の前歯が生え揃い始めたら歯磨きをスタートしましょう。最初は濡れたガーゼで歯をふいてあげたり、ママが軽く磨いてあげたりします。1歳をすぎて歯磨きに慣れてきたら、今度は自分で磨く練習です。小さなお子様の手でも握りやすいように持ち手がリングになったものや、喉突き防止などのガードが付いた専用の歯ブラシなどを用意して、まずは自分で磨かせてみましょう。 最初はうまくできなくてあたりまえ。ママやパパが仕上げ磨きをしてあげてください。
乳歯が生え揃う2歳ごろからは、歯磨きを生活リズムに組み込んで習慣づけていきましょう。2歳でもなかなか自分で上手に磨けません。「もっとちゃんと磨きなさい!」と怒るのではなく、「歯磨き上手だね。えらいねー。」と自分で磨こうとする姿勢をほめてあげることが大切です。寝ている間は唾液の分泌量が減り、虫歯ができる可能性が高くなるので、寝る前だけでもゆっくりと仕上げ磨きをしてあげましょう。仕上げ磨きを痛くて嫌がるお子様の為に、最近では専用の「仕上げ磨き用ブラシ」もあります。また、歯磨きが好きになるように、一緒に楽しむ工夫も必要です。例えば、奥歯を磨くときは「あー」、前歯の表面を磨くときは「いー」と声をかけながら優しく磨いてあげれば、お子様も喜んでお口を開けてくれるでしょう。
子供用の歯ブラシの選び方で悩む方も多いでしょう。口の中で動かしやすいようにヘッドが小さめのものを選ぶのがベターです。乳幼児期にはブラシ部分の横幅が5mm~7mmで、毛足も短めの歯ブラシがおすすめです。幼児期にはママやパパが仕上げ磨きをしてあげることが多いので、親が磨きやすい歯ブラシを選ぶことが大切です。小学生になると歯磨きも自分でできるようになるので、子供が使いやすい歯ブラシを一緒に選んであげましょう。歯ブラシの大きさも口の大きさに合わせてサイズアップしてあげることが必要です。ブラシ部分の横幅は7mm~10mmくらいで、毛は柔らかすぎず、硬すぎないものが使いやすいでしょう。歯ブラシは毛が反ってきて毛先が土台からはみ出すようになったら交換します。歯ブラシを噛んでしまう子供も多いので、毛先はこまめにチェックしてあげましょう。
最近の歯磨き粉はフッ化物が配合されているものが多く、虫歯予防に効果があると言われています。しかし同時に、研磨剤や発泡剤、清涼剤なども含まれており、子供が歯磨きする時に飲み込んでしまうのは好ましくありません。仕上げ磨きが多い幼児期や、うがいが上手にできない子には、歯磨き粉は使わない方が良いでしょう。2~3歳ごろになってうがいが上手にできるようになったら、少量の歯磨き粉を使って歯磨きを開始しましょう。
【1歳6ヵ月頃:歯と歯の隙間をしっかりと磨く】
乳歯が生えてきて、歯の本数が増えてくるころ。歯と歯の隙間が虫歯になりやすいので注意が必要です。隙間が狭くて歯ブラシで磨きにくい場合は、デンタルフロスを使うと良いでしょう。
【2歳頃:上の前歯と下の奥歯を重点的に】
歯がだいぶ生え揃う頃。上の前歯と下の奥歯は虫歯になりやすいスポットです。特に奥歯は、上面だけでなく、隙間や側面も丁寧に磨いてあげましょう。
【2歳6ヵ月頃:少しずつ磨く時間を長くする】
一番奥の歯が生えてくるころ。奥歯は見えにくいので、歯ブラシが歯に当たっている感触を確かめながら磨くようにしましょう。歯の本数もさらに増えるので、仕上げ磨きの時間も少しずつ長くしていきましょう。
歯磨きは、最初は上手く行かないものです。でも、小さい頃から自分で磨こうとする意欲を大切に育て、「歯を磨く」という習慣をつけることが重要です。子供の歯を虫歯から守る為に、月齢別に歯磨きのポイントをおさえて、しっかりと虫歯予防のサポートをしてあげましょう。
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