UPDATE : 2019/06/10

子供の歯を守るために自宅でできる虫歯予防とは?

お口の一生を左右する子供の口腔ケア。お子さんにとって初めての歯医者さんへの通院。やはり、小児歯科専門医の先生に診てもらいたいと考えるお父さん、お母さんも多いのではないでしょうか。しかし、小児歯科専門医の数は約1200名と全国で10万人以上いる歯科医師の中で約1%と限られており、ご近所の歯科医院に小児歯科専門医がいるとは限りません。そこで今回は、現役の小児歯科専門医で、ご自身も小さなお子さんを持つ小林奈未子先生にお越しいただき、小児歯科専門医、また、子育て中のお母さんの両方の側面から、お子さんと一緒にできる虫歯予防の方法についてお話を伺いました。

小児歯科と小児歯科専門医の違い

小児歯科と小児歯科専門医の違い_その他

小児歯科と小児歯科専門医の違いは、小児歯科は歯科医師であれば誰でも標榜できるのに対して小児歯科専門医は日本小児歯科学会が定めた基準をクリアしてその後の試験に合格し、厚生労働省の認可をうけた小児歯科医だけが表示できるものです。だから小児歯科と書かれた近所の歯科医院に小児歯科専門医が在籍していないということもあり得るんです。もし、お子様のお口のことで、心配や不安なことなどありましたら、子どもの歯について専門的な勉強をした小児歯科専門医に診てもらうのがよいと思います。小児歯科専門医は日本小児歯科学会のホームページ、または『デンタル・コンシェルジュ』から探していただくのが確実ですね。

自宅での歯磨きは“自分で磨く”習慣作りから

自宅での歯磨きは“自分で磨く”習慣作りから_その他

お子さんの歯が生え始めたら、まずは一度歯科医院に行き、そこからは定期検診を続けるのが一番良いのですが、なかなかタイミングが無くて歯科医院へ行けない場合や次の定期健診までの期間は自宅でのケアが中心となります。 自宅でのケアは歯磨きがメインになるかと思うのですが、お子さんの歯ブラシはある程度柔らかくて毛の部分があまり長くないものをおすすめしています。細かい所を磨くためにもヘッドの部分は小さい方がいいですね。あとは、お子さんの使う歯ブラシと親御さんが使う仕上げ磨き用の歯ブラシは別で用意した方がいいのかなと思います。小さい子は噛んですぐダメにしちゃうんですよね。子供自身が歯磨きしたい気持ちを大切にしつつも、まだちゃんと歯を磨けているわけではないので、自分でしっかり磨けるようになるまでは親御さんの仕上げ磨きが大切です。”自分で磨く”という習慣を身につけることが大切なので、小さいうちから自分で磨いて、その後に仕上げ磨きという流れをぜひ作って下さい。また、幼児期は歯ブラシを加えたまま転んで、喉を突いたりする事故に繋がるケースもあります。自分で歯ブラシを持つ時は必ず座わる約束等をしてしっかり見守ってあげて下さい。

歯磨きは親子のコミュニケーション

歯磨きは親子のコミュニケーション_その他

私も子供が三人いるのでよく分かるのですが、どうしても忙しい生活の中で嫌がる子供の歯磨きをするのは大変だと思います。「必死になって押さえつけて、それでも全然歯磨きできないんです」というような相談も受けるのですが、毎日のことなのでまずは楽しくやることが大事なのかなと思っています。歯磨きはもちろんしっかりして欲しいのですが、小さいうちは親子のコミュニケ―ションの一環として、楽しくやるように、医院にくる親御さんにも伝えていますし、私自身もそうするようにしています。 そうはいっても、嫌がるお子さんにも歯磨きはしなければならないので、それに対しては『ハキラ』(雪印ビーンスターク株式会社)のような虫歯菌を減らすためのタブレットを歯磨き後のご褒美として使うのもいいと思います。『ハキラ』は私も使わせてもらっていて、味の種類が多いのが嬉しい部分です。子供ってやっぱり選ぶのが大好きなので、「今日はりんご、明日は何味にする?」みたいな感じで楽しく虫歯予防がきます。

すぐに実践できる歯磨き以外の虫歯予防法

すぐに実践できる歯磨き以外の虫歯予防法_その他

虫歯予防には歯磨きだけでなく、食生活の改善や規則正しい生活を送ることも大切です。虫歯になる原因というのはそもそもの歯の質であったり、虫歯菌の数であったりさまざまなことが要因になりえます。 よくいわれている話なんですが、“だらだら食べ”が良くないというのは本当で、何か糖分を食べると脱灰といって一度歯は溶けるんです。その後、唾液によってカルシウムやリン酸が再石灰化を繰り返して現状の歯を維持しているのですが、だらだら食べていたり、飴などが口の中に長くあると再石灰化よりも溶ける方が勝ってしまい、その結果虫歯の原因になってしまいます。一回溶けたら戻る時間を作るためにも時間を決めて、きちんとした食生活の中で食事をすることが大切です。

乳歯の虫歯放置に要注意。放置していると……

乳歯の虫歯放置に要注意。放置していると……_その他

乳歯に虫歯ができていても永久歯に生え変われば影響はないと考えている方もいるかと思うのですが、それは間違いですので注意してください。 乳歯と永久歯は別物ですが、間接的に受ける影響がたくさんあります。乳歯の虫歯を放っておくと、神経を介して歯より外に膿ができてしまうことがあって、その膿ができてしまうと、そこに永久歯が育ってくれないので、変なところに生えてしまったり……。虫歯で乳歯を失った場合は、その部分に前後の歯が詰まってきて、全体の歯の並びが短くなるんです。そうなると後に永久歯が生えた時、歯が生えてくるスペースがなくなってガタガタの歯並びになってしまう可能性があります。 後は菌の問題があります。乳歯に虫歯があって口の中に虫歯菌がある限り、永久歯と乳歯が混合している時期には永久歯にも虫歯菌が付く可能性が十分にあります。そうすると永久歯も虫歯になりやすくなってしまいますよね。 乳歯をきれいにすることで、きれいな永久歯や正常な歯並びにつながります。永久歯への間接的な影響を考えると、やはり乳歯のうちからきちんと虫歯予防していくことが重要です。そのためには小さいころからの、お口の健康に対する習慣作りが大切です。永久歯が生え始めてから、例えば小学校1年生になってから「朝・昼・夜しっかり歯磨きしなさい」と言ってもなかなか難しいでしょうから。

早めの段階で歯科医院の検診へ

早めの段階で歯科医院の検診へ_その他

最近は、虫歯治療で来院される方はすごく減っていて、逆に虫歯予防で来院される方が増えています。本当に熱心な親御さんだと、まだお子さんの歯が生えていない状態で来られる方もいて、その場合はお子さんではなく親御さんの口の中のケアをして、お子さんに虫歯菌が移らないようにする、ということになるのですが、そういった意識を持った方が増えているというのは嬉しいですね。大人の方は自分で口の中の違和感に気付いて歯科医院へ行くと思うのですが、小さいお子さんだとなかなか自分で気づきにくく、痛みがあっても言わないお子さんもいると思うので、仕上げ磨きなどのタイミングで大人が気付いてあげることが重要です。何か気になったらまずは一度、歯科医院を受診してみてください。もちろん近くに小児歯科専門医がいたら、ぜひ行ってみてください。

近くの歯医者さんを探す

こちらの医院について

新江古田こばやし歯科クリニック

新江古田こばやし歯科クリニック

住所東京都中野区江原町2-31-7若月ビル1F
電話番号03-6914-4188
診療科目歯科・小児歯科・矯正歯科・歯科口腔外科

詳細

オススメの記事

  • 子供を虫歯にしたくない!歯磨き後の虫歯予防
    • 子供を虫歯にしたくない! 1歳半~2歳半で将来の口内環境が決まるってほんと!?
    • UPDATE : 2019/06/03