最新！大人の歯列矯正事情（前半）

最新！大人の歯列矯正事情（前半）
見えない、隠せる、大人の矯正治療

最新！大人の歯列矯正事情（前半）

会話をするときや鏡を見るときなど、自分の歯並びが気になることはありませんか？モデルや女優のような美しい歯並びに憧れる！という方もいらっしゃるでしょう。男女1000人に対するアンケート調査では、4割以上の方が過去に矯正治療を検討したことがあるという結果が出ています。今回は、「歯並びは気になるけど、目立つ器具はつけたくない」という大人の皆さまのために、歯並び矯正のプロフェッショナルである二人の先生にご協力いただき、対談を通じて「裏側矯正治療」について教えていただきました。（以下、敬称略）(調査協力：株式会社マクロミル)

矯正治療は子どもが受けるイメージが強いようですが？

矯正治療は子どもが受けるイメージが強いようですが？_その他

坂本：私の医院に通っていただいている患者さまはお子さまから50歳代まで幅広く、9割以上が20歳以上の方です。30歳前後の女性が最も多いですね。親子で仲良く治療されている方も多いですよ。男性の方もいらっしゃいます。

相澤：私の医院にお越しになる20歳以上の患者さまは、全体の約7割。近年、大人の患者さまはかなり増えましたね。裕福な方が受ける治療というイメージをお持ちの方もいるようですが、決してそんなことはありません。

坂本：確かに、歯並び矯正と言うと高額なイメージを持つ方も多いですが、治療期間が平均2～3年と長期にわたるため、日割り計算をすることで納得される方も多いですよね。皆さんそれぞれ悩みも違えば価値観も違いますからね。

見た目を気にして受ける治療だからこそ、目立つ器具はつけたくないのですが・・・

見た目を気にして受ける治療だからこそ、目立つ器具はつけたくないのですが・・・_その他

相澤：器具が見えるのは嫌だという方が大半。向き不向きはあるものの、当院で治療されている方のほとんどが「裏側矯正治療」という外から見えない治療を受けられています。リンガルや舌側（ぜっそく）などさまざまな言い方がありますが、どれも同じ治療方法のことを指しています。

坂本：歯の裏側に器具をつけるため、周囲に知られずに歯並びを整えたい方にとって喜ばれている治療です。受付や接客など、お仕事の都合で歯の表側には器具を付けられないために選ぶ方も多いです。

相澤：見た目が気にならないことだけがメリットだと思われがちですが、裏側矯正は表側矯正と比べてむし歯になるリスクが少ないという文献データや、歯の表側のエナメル質を痛めないという効果もあるのでおすすめの治療法です。目立つ器具が嫌で断念していた方にも良いでしょうね。

初めて医院に行ってから治療開始までの流れを教えてください

初めて医院に行ってから治療開始までの流れを教えてください_その他

相澤：突然治療が始まるわけではないのでご安心ください。医院によって多少違いはありますが、基本的な流れは【カウンセリング→初診→診査・診断→診療計画→コンサルティング→合意→治療開始】という順で進みます。患者さまには基本的に、診断結果とそれに伴った治療計画書、治療前のお写真、見積書などをお渡ししていますよ。最初のカウンセリングは無料でお越しいただけます。

坂本：歯並びを治すためには、歯並びが悪い原因をしっかりと分析することが重要です。日頃通っている歯医者さんではあまり見ないレントゲンを撮影するのでびっくりされる方もいらっしゃいますが、口や歯は独立した器官ではないため、頭蓋骨全体を撮影し、骨格やあごのバランスをみて診療計画を立てています。

ずばり、裏側矯正治療はおいくら位なのでしょうか？

ずばり、裏側矯正治療はおいくら位なのでしょうか？_その他

坂本：一概には言えませんが、100万円前後という医院が多いようで、歯の表側に器具を付ける治療と比べるとやや高額な治療だとお考えください。また、医院によって料金の考え方が違います。装着時と調整時で料金を分けていたり、トータルフィーという総額制であったり。前金・一括・分割・利息や手数料など、どのように支払っていくのかもしっかり相談してくださいね。

相澤：高額となるのには理由があります。歯の表面はほぼ全てなだらかで同じような面であるため器具を張り付けやすいのですが、歯の裏側となると、歯によって傾斜や角度、えぐれているものなどそれぞれの形が特殊で、器具を作製する段階で原価が1.5～2倍程度変わってきますし、技術も難易度があがるのです。費用については、医療費控除の対象となる場合もあるので医院で確認してみてください。

見た目を気にしなければ矯正治療の必要はないですよね？

見た目を気にしなければ矯正治療の必要はないですよね？_その他

相澤：歯並び矯正治療は一見、見た目を良くするだけの治療だと思われがちですが、噛む機能を正しく整えることが目的です。矯正治療をすることでむし歯になりにくくなったり、歯がすり減るのを防いだりと、いつまでも自分の歯で噛めるために、見た目が気にならなくても治療した方が良い場合も多いです。

坂本：私たち二人で考えたチェック項目をご用意しましたので、当てはまる項目がないかどうかチェックしてみてください。なかなか自覚するのが難しい項目もあるので、ご家族や友人と見比べてみることをおすすめします。

相澤：もし1つでも当てはまる項目があれば、無料カウンセリングにいらしてください。見た目はまだしも、噛む機能が正常に機能しているかどうかは、毎日歯並びに特化して診療している我々だからこそ気づけることがたくさんありますからね。

他人に知られず治療を受けられる、大人に人気の「裏側矯正治療」について、お二人のドクターから教えていただきましたが、いかがでしたか？見た目が気にならなくても治療をした方が良いケースも多いようなので、チェック項目に該当する方は一度お近くの矯正治療専門の医院へ相談に行ってみてはいかがでしょうか？後半の記事では具体的な治療のイメージをお伝えいたします。