意外と知らない、キシリトールの落とし穴

コンビニやスーパーなど、お菓子コーナーでよく目にするガムやキャンディーなどのキシリトール入り食品。なんとなく体に良いイメージがあり、つい手に取ってしまうものの、その効果について「実はよく知らない…」という方も多いのではないでしょうか。デンタル・コンシェルジュでは、キシリトールについての調査結果を元に、正しい選び方や効果的な食べ方についてご案内します!

香りのこと?味のこと?キシリトールってそもそもなに?

香りのこと?味のこと?キシリトールってそもそもなに?_その他

ガムやタブレットなど、キシリトール入りの食品を購入したことがある方は全体の約3分の2。そのほとんどがスーパーやコンビニで購入しています。そもそもキシリトールとは、「天然の甘味成分」。砂糖のように甘い味付けに使われる存在だということをご存じでしたか?天然の素材でイチゴやバナナにも含まれていますが、微量のため、主に木やトウモロコシなどから採取されています。調理用パウダーも売られています。また、砂糖と比べてカロリーも低く安全なので、お子さまだけでなく妊婦さんや年配の方も安心して食べられます。そして何より注目すべき点は、むし歯予防の効果です。

意外と知られていない、その効果

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キャンディーやチョコレートなど、甘い物を食べるとむし歯になってしまうイメージがありますよね。むし歯は、歯の表面を覆う「硬いエナメル質」が、砂糖や人工甘味料によってつくられる「酸」に溶かされることによって発生するもの。キシリトールはその原因となる酸をつくらないため、むし歯になりにくくなり、むし歯の菌を減らしてむし歯の進行を防ぐこともできるのです。さらに、溶けてしまったエナメル質を修復できる「唾液」の分泌を促進する役割もあります。まるで万能薬のように聞こえるかもしれませんが、あくまでむし歯予防の一部。歯みがきの代わりになるわけではありませんし、キシリトールガムをいくら噛んでも、できてしまったむし歯は治りません。

100%じゃないと意味がない?歯科医院で売られているものは何が違うの?

100%じゃないと意味がない?歯科医院で売られているものは何が違うの?_その他

残念ながら、「少しでもキシリトールが入っていればむし歯予防になる」わけではありません。キシリトールには、他の甘味成分が酸をつくるのを止める機能まではないのです。つまり、甘味成分としてキシリトールが95%含まれていても、残りの5%に砂糖が使われているだけで、その食品はむし歯の原因となってしまうのです。むし歯予防としておやつを食べるのであれば、主に歯科医院で販売されている「甘味料としてキシリトールしか使用していないもの」を選ぶべきです。シュガーレスや糖質ゼロという表記だけでは判断できません。お菓子のパッケージには「甘味料としてキシリトール100%」「甘味料(キシリトール)」などと表示されています。キシリトール以外の成分が入っているものは「甘味料(キシリトール、□□、△△)」と記載されていますので、原材料名の欄を見比べてみてください。

歯みがき後に食べた方がいいってホント?なぜ?

歯みがき後に食べた方がいいってホント?なぜ?_その他

お子さまの歯を守るため、なるべく間食はさせたくないもの。とはいえ、おやつが大好きなママだっているはず!おやつを全く食べさせないというのは難しいですよね。むし歯を防ぐには、おやつ後の歯みがきが大事だということは過去の記事でご紹介したとおりですが、なんと甘味料がキシリトール100%のおやつの場合、歯磨きの後に食べても良いのです!むしろ、歯の質を高めるには歯磨きの後に食べた方が良いほど。食べ方としては、なるべく長い時間をかけて口の中に含んでおくと効果的だそうです。一日に何度も食べるのがおすすめですが、なんでもやりすぎは禁物。一度に大量に食べてしまうと、おなかがゆるくなってしまうこともあるそうなので、気を付けましょう。

ガムだけじゃない!キシリトール100%のおやつはこんなに!

ガムだけじゃない!キシリトール100%のおやつはこんなに!_その他

「キシリトール入りのおやつ=ガム」というイメージを持っている方も多いと思いますが、実はガム以外にもいろんなおやつがあるんです。甘味料がキシリトール100%のおやつには、キャンディーやラムネ・キャラメル・グミ、なんとチョコレートまで!これならお子さまの好きな種類のおやつが見つかりそうですね。歯みがきの後にチョコレートやグミを食べても良いなんて意外ですが、うまく活用して「歯みがきのご褒美」にすれば、親子で楽しく歯みがきできそうですね。むし歯を気にせず食べさせられる「甘味料がキシリトール100%」のおやつ。歯科医院で販売している商品を購入できるサイトもありますので、一度試してみてはいかがでしょうか?

キシリトールの効果や、キシリトール食品の選び方について読んでいただきましたが、いかがでしたか?キシリトールが100%かどうかについて、チェックしたことがなかったという方も多いのではないでしょうか。あくまで補助的に利用するものとはいえ、おやつを食べてむし歯になりにくい強い歯になれるなんて嬉しいですよね。歯医者さんに選ばれている商品を厳選してご紹介しているサイト「お口ケア・コンシェルジュ」では一般店舗では販売していないキシリトール100%の商品も多数揃えています。ぜひ一度お試しください。

記事監修 小林 瑠美 先生

記事監修 小林 瑠美 先生_その他

ルカデンタルクリニック 医療法人社団桜路会 理事長・院長

「毎日の健康に、キシリトールを取り入れてみてください」と話される小林先生。
クリニックではキシリトール食品も多数取り揃えていらっしゃることからも、毎日楽しくお口のケアをしていただきたいという先生の思いがうかがえます。

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