5,6ヶ月頃から離乳食を始め、だんだんと食事の回数を増やしていく過程では、食べムラがあったり、遊び食べをしたり、椅子から逃げ出したり…、なかなか思うように進まないことが多いとよく耳にします。同時に、少しずつ歯が生えてきてむし歯の心配も出てきますよね。そこで、歯科医師・歯科衛生士・栄養士が食育を提案する「ママ・キッズカフェ」でママたちの悩みを相談してきました!
※2021年3月ママ・キッズカフェは閉店しました。ママ・キッズカフェの役割は食育実践予防歯科® 食育の森が引き継いでいます。
離乳食を食べてくれないという悩みはよく聞かれますが、「薄味で美味しくないから食べないんだ…」と、食べない理由は味付けやメニューのせいだと決めつけていませんか?しかも、頑張って作ったものほど子どもは食べなかったりしますよね。おやつを含めて食事が不規則だったり、お昼寝など生活のリズムがバラバラだったり、一人ひとり食べない理由は違います。まずは「なぜ食べてくれないのか?」を考えてみるところから始めてみましょう。歯が生えてきているのにみじん切りにした柔らかいものばかり作っていないかどうかなど、お口の環境に合ったものを食べさせているかどうか振り返ってみるのも良いかもしれません
3歳からは教えて学習させることができますが、0〜2歳までは親がやることを見ながら覚えていきます。野菜が好きな子になってほしかったら、親が野菜をたくさん食べる姿を見せることです。親のちょっとした仕草を真似るなど、子どもはびっくりするぐらい私たちのことをよく見ています。食育も教えてできるようになるものではないので、食材を教材として、親がお手本になって食べて見せるのが一番です。「ママ・キッズカフェ」では親子で同じメニューを提供していますが、子どもにご飯をあげてからママが食べるのではなく、同じものを一緒に食べることができますよ。
1歳前後になるとスプーンに興味を持ち始めて、道具を使って食べるように教えるママは多いと思います。しかし、食べものではなく道具に興味を持つようになっていませんか?2歳くらいまではぜひ積極的に手づかみをさせてみてください。例えば人参や大根などの根菜類は大きめにカットして、だしで柔らかく煮て手づかみ食べをさせると、食への意欲が湧いてよく食べるようになります。手づかみ食べを続けていると食べるコツが身につき、自然とスプーンなどが使えるようになるんですよ。つい部屋や洋服が汚れるからと敬遠しがちですが、毎食ではなくパパのいる夕食だけなど、無理のないところから始めてみてはいかがでしょうか。
年間およそ1,000組の、カフェに来店する親子の中には、ほかの子がたくさん食べている中で自分の子が食べない姿を見て泣き出してしまうママもいます。でも、自分の子をほかの子と比べては絶対にダメです。同じ月齢の子が何をしようと関係ありません。目の前にいる我が子としっかり向き合うことが大切です。それに、もし何かできないことがあったとしても大丈夫。子どもの成長するスピードはものすごく早くて、1ヶ月でいろいろなことができるようになりますよね。だから、いつからでもやり直せます。もし手づかみ食べができていなくても、今日から始めて十分に間に合います。
たいちくん(1歳3ヶ月)のママ:「ママ友からの紹介でこのカフェを知り、毎月通っています。最初は離乳食の量と味付けに悩んでいたのですが、ここで子どもと同じメニューを食べることがとても勉強になっています。栄養士さんからレシピをいただいて調理法を聞くこともできますし、歯科衛生士さんからきちんと噛めているかも見ていただけます。忙しい毎日のなかでは、細かいところまでなかなか自分で見られませんよね。今日は『スプーンで食事を与えるときに上あごや上唇にすりあげるのではなく、垂直にして口に入れて閉じるまで動かさないようにしないと咀嚼(そしゃく)の練習にならず上唇が上がってしまう』というアドバイスをいただき、早速実践してみました。」
次回は、丸飲みをしたり口に入れ過ぎたりする子にはどう対処したらいいのかを教えていただきます。ちゃんと噛んで食べているか心配というママは、ぜひ読んでみてください!
ホワイト歯科クリニックによる「ママ・キッズカフェ」では、離乳食や乳児食の具体的な提案をし、むし歯ゼロを目指しながら子育てサポートをしています。カフェは週3日営業の完全予約制で、少人数にこだわり一人ひとりの食べ方や食べる量、食べる姿勢まで丁寧に見て、専門家がアドバイスしてくれます。食やお口に関するお悩みのあるママはぜひ行ってみてください!
営業日:月・火・水 12:00〜<完全予約制>
TEL:048-661-7060
住所:さいたま市北区宮原町3-133(P有り)
JR高崎線「宮原駅」、埼玉新都市交通「加茂宮駅」より徒歩7分
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