離乳食を食べさせていると、噛まないで丸飲みをしたり、口にたくさん入れ過ぎて吐き出したりすることってないですか?どうしたら歯や顎を使ってちゃんと咀嚼(そしゃく)して食べられるようになるのか、歯科医師・歯科衛生士・栄養士が食育を提案する「ママ・キッズカフェ」で相談してみました!
※2021年3月ママ・キッズカフェは閉店しました。
ママ・キッズカフェの役割は食育実践予防歯科® 食育の森が引き継いでいます。
たくさん食べてくれるけれどすべて丸飲みをしたり、口に入れすぎて吐き出してしまったりという子がよくいます。こういう子には噛むことを経験させてあげましょう。丸飲みをしないように、ちょっと食材の大きさと固さを工夫してみてください。大根や人参、ごぼうなどの根菜類は輪切りにして、繊維を分断して嚙み切りやすくしてみましょう。そして、あえてお口に一気に入らないように大きめのサイズにカットをして、ちょっといじわるをするのもポイントです。
根菜類だけでなく、皮をむいたブロッコリーやキャベツの芯なども大人が指でつぶせるくらい柔らかくだしで煮て、大きめに切って手づかみ食べをさせてみてください。最初は口に入れたり出したりして遊ぶかもしれませんが、どこまで口に入れたら大丈夫なのかを自分で試しながら学習しているのでそのままやらせてあげてください。柔らかくなるまでだしで煮るのは少し時間がかかります。毎日子育てで忙しく、時間がない…と思われるかもしれませんが、子どもを寝かしつけたあとなどに時間を見つけて作ってみてください。作ってから一旦冷ましておくと、だしの味が中までしみ込んで美味しくなるのでオススメですよ。
離乳食では使える食材が限られていますよね。このため、ワンパターンになってママも子どもも飽きてしまい、どんなメニューを作ればいいのかわからないという質問をよく受けます。同じ食材でも切り方や調理法のバリエーションを増やして、食材の登場の仕方を変えるだけで目新しくなるのです。例えば人参をピーラーで薄くスライスすると、繊維が残ってシャキシャキと噛み応えが出てきます。スライスすることで表面積が広くなり、その分お塩が少ない量で済むというメリットもあります。味付けだけでなく、ちょっとした工夫で料理の幅は広がってきますよ。どうぞカフェにて個別にご相談ください。
顎と歯の大きさから、乳歯の間隔には歯の1.5倍のスペースが必要とされていますが、最近は歯がつまって生えている子がたくさんいます。将来、歯並びが悪くなるのではと心配されているママもいますが、そういう方には顎をよく使わせるようにとアドバイスしています。といっても、固いものを食べさせるのではなく、噛む回数を増やすことが重要です。きちんとお口の環境に合った噛み応えのあるものをあげて、歯や顎を使って噛んでいると顎が鍛えられ、きちんと永久歯が生えてくるようになります。噛まずに飲み込めるような柔らかいものではなく、噛みごたえのあるものを食べさせてみてください。
えいとくん(1歳3ヶ月)のママ:「息子は歯が8本も生えているのに、丸飲みばかりして全然噛んで飲み込んでくれませんでした。先月からここのカフェに来るようになり、初めて食材の切り方を工夫するということを知りました。実際に家でごぼうを煮てあげてみたら、自分の手で持ってよく噛んで食べるようになりました。口に入らない大きさにカットすることで、口にたくさん頬張ることもなくなって、ちゃんと咀嚼(そしゃく)して飲み込むようになりました」
皆さんはイヤがらずにお子さまの歯磨きができていますか?次回は、赤ちゃんの歯磨きやむし歯についてお伝えします。どうぞお楽しみに!
ホワイト歯科クリニックによる「ママ・キッズカフェ」では、離乳食や乳児食の具体的な提案をし、むし歯ゼロを目指しながら子育てサポートをしています。カフェは週3日営業の完全予約制で、少人数にこだわり一人ひとりの食べ方や食べる量、食べる姿勢まで丁寧に見て、専門家がアドバイスしてくれます。食やお口に関するお悩みのあるママはぜひ行ってみてください!
営業日:月・火・水 12:00〜<完全予約制>
TEL:048-661-7060
住所:さいたま市北区宮原町3-133(P有り)
JR高崎線「宮原駅」、埼玉新都市交通「加茂宮駅」より徒歩7分
http://www.white-happy.com/mamakids/